八重山諸島の地形及び地質の概要

石垣島概要

琉球列島の南西部八重山諸島に属する北緯24°19’から24°37’、東経124°04’から120°20’の間に位置し、面積およそ258.3k㎡の島である。

島の形の主部はほぼ四角形で、さらに北東方向に平久保半島が細長く伸びている。

島の主部のやや北には、県下で最高峰の於茂登岳(海抜 526m)があり、そこから北東方向へ、ホウラ岳351m、野底岳、大浦山、ハンナ岳、トモル岳、クウラ岳など連続した山地が分布し、一方バンナ岳321mが点在するが、一般に海抜80m以下の大地や低地によって占められている。

石垣島の洞窟

マリヤイザやフクブイザのように発達規模ば大きく、形態的にも複雑で2層3層と重層構造でレベル変化があり、洞窟内部に水流があり開口部が多いのが特徴である

石垣島ケイビングツアー(洞窟探検)

【ケイビングフィールド紹介】

今回は石垣島の北部沿岸エリアにある洞窟の紹介です、自然のままの状態でケイビングが楽しめる洞窟としては、著者の知る限り石垣島最大級であり、ツアーフィールドとしては一番のエリアである。

未然の事故防止と洞窟保護の観念から詳しい場所は控えるが、1000m級の探検ができる洞窟は八重山諸島にはなかなか無い

【立体的で複雑な構造】

洞窟内部の高低差30m以上で2層3層と複雑に重なる迷宮型の洞窟であるために、道迷いの可能性が高い、経験の浅いケイバーやネイチャーガイドではとてもケイビングを楽しむ事は出来ない為、必ず洞窟を知り尽くしたベテランガイドと共に楽しみたい。

狭い匍匐前進やチムニークライミングなどテクニカルなルートも数多くあり、何度でも楽しめる素晴らしい洞窟である。

【立体的で複雑な構造】

【美しく大規模な二次生成物】

観光鍾乳洞であれば見せ場になるような、珍しい形の鍾乳石や真っ白で宝石のようにキラキラする鍾乳石だが、この洞窟は見渡す限り状態の良い鍾乳石ばかりなので、最後には珍しささえ感じないほど当たり前になる贅沢な洞窟である

美しく巨大な石筍や氷柱石、シールドやヘリクタイト、ケイブパールやピソライトなど様々な鍾乳石が楽しめる洞窟である。

【典型的なドライケイブ】

ケイビングの聖地としても有名な沖永良部島の数々の洞窟に見られる水系洞窟とは違い、沖縄県や八重山諸島の洞窟は地下河川の水量が非常に少なく泳ぐような事はおこならいドライケイブの為、寒さ対策よりは、暑さ対策と水分補給を注意しなければならない

【洞窟生動物】

大昔はとてつもなく大規模なコウモリコロニーがあった痕跡が洞窟の中には残っているが、地上との連絡口の崩落やその他要因で現在は、わずかに確認できる程度である

キクガシラコウモリ/カグラコウモリ/ユビナガコウモリ/などを洞口付近で見かけるが、グアノなどがほとんどない影響もあり、大ゲジゲジやカマドウマ、アシナガグモなどの姿もほとんど見ない。

地下河川の中も手長エビの姿さえ見かけない。

おかげでコウモリや虫の嫌いな方も安心してケイビングが楽しめる場所である。

【エンターテイメント性が高い】

【エンターテイメント性が高い】

ただただ狭い、単調で変化がない、グアノ匂いがひどい、終点まで行って折り返す、そんな洞窟にありがちな洞窟ではなく、探検感を感じる狭い場所も、複雑な道も、冒険感満載の巨大な空間も、ケイビングの醍醐味の全てが感じられる、アドベンチャーケイビング決定版である。

八重山諸島ナンバーワンの洞窟ではあるが、あまりの規模の大きさに、人生初のケイビングツアーで体験するにはハードルが高いのも事実である。

本格的なケイビングツアーのご紹介

この記事を書いている現在で、石垣島の大規模横穴洞窟でのケイビングツアーは、西表島アドベンチャーツアー海歩人が冬季(10月~3月)に開催するツアーがある。

今後、プロの洞窟ガイドが誕生すれば、開催されるツアーも多くなるであろう。

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